2001.03.28 最終更新
Linuxから名古屋めたりっくのADSLにつなげる

名古屋めたりっくADSLは接続方法としてPPPoE(PPP over Ethernet)を使用しています.したがってCATVやLANでの接続とは異なり,IPアドレスの設定だけでインターネットに接続と言うわけには行きません.

私の接続経験を紹介します
PPPoEを用いた接続に必要なこと
1. PPPoEのインストール
2. PPPoEの設定
以上です

PPPoEの設定には次の2点が必要です.事前に用意して下さい
  • 「名古屋めたりっく」より送付された「PPPoE(接続ソフト)ユーザー名、パスワード」の文書
  • 名古屋めたりっく のDNSサーバ情報 DNS情報は名古屋めたりっくから文書では提供されていません.そこで最初にWindows等で接続をして情報をメモします.
    DNS情報入手法
  • その1 名古屋めたりっくのホームページより入手
  • その2 Windowsで接続したらタスクバーに表示されている接続中マーク(画面右下のコンピュータ画面2台を模写したマーク)をダブルクリックします.表示されたウインドウから[詳細]ボタンを押し,図からDNS情報を読み取ります.

    今回用いたシステム
    ハード構成
    1. CPU:Pentium3 650;メモリ:256M;HDD:1.5G(Linux用に)
    ネットワークカード:corega FEther PCI-TXM(PCIバス用100M/10M)
    このカードのLinuxでの使用はドライバとして rh-hine.o を用いました
    ドライバのインストール法はcoregaのホームページを参照して下さい
    2. CPU:Pentium 100;メモリ:24M;HDD:0.5G(Linux用に) 古いノート型パソコン
    ネットワークカード:Melco PCMCIA LPC-T
    このカードのLinuxでの使用は ドライバとして pcnet_cs を用いました
    OS構成
    Vine 2.1.5 ftp版
    Plamo 2.1

    ネットワークカードの認識等は設定済みを前提に記述します
    カードの設定方法の情報はLinuxのページから入手して下さい

    PPPoEのインストール
  • Vine 2.1.5 ftp版の場合
    URL http://www.roaringpenguin.com/pppoe/よりrp-pppoeのバイナリ(Binary RPM for Red Hat 6.2 Intel,rp-pppoe-3.0-1.i386.rpm)を入手(2001.04.08時点で3.0)
    作業手順
    rootになって以下の作業を行う場合 # で表現します
    Vine 2.1.5はppp接続にpppdを用いないでppxpを使ってます.したがって,私は Vine 2.0のRPMにあるppp-2.3.10-3.i386.rpmを入手してインストールしました.
    pppのインストール
    # rpm -Uvh ppp-2.3.10-3.i386.rpm
    pppoeのインストール
    # rpm -Uvh rp-pppoe-3.0-1.i386.rpm
    これで必要なソフトのインストールは終了しました.次のユー ザ情報設定の項へ.
  • Plamo 2.1の場合
    URL http://www.roaringpenguin.com/pppoe/よりrp-pppoe-*.tar.gzを入手(2001.03.25時点で3.0)
    作業手順
    rootになって以下の作業を行う場合 # で表現します
    ソースファイルの展開
    % cd /usr/local/src
    % tar zxvf rp-pppoe-3.o.tar.gz
    % cd rp-pppoe-3.0
    このディレクトリ内にあるREADMEファイルを読みます.このファイルにインストール方法が書かれています
    % less README
    確認するべきこと
    Kernelのバージョンが2.2.9以降
    例: # uname -a
    Linux hostname 2.2.16 #2 Wed Dec 20 16:44:36 JST 2000 i586 unknown

    pppdのバージョンが2.3.10以降
    例: # pppd --help
    pppd version 2.3.11 Usage: pppd [ options ], where options are:


    コンパイルとインストールです
    # ./go
  • ユーザ情報設定
    コンパイルが終るとユーザ情報の入力を要求して来ます.名古屋めたりっくから送られて来た封筒に入ったPPPoE接続E-Mailアカウント等の用紙を見ながら質問に答えます
  • PPPoEのuser name: watasiha -- 1.PPPoEユーザー名を入力
  • eth0: [return] -- 通常はそのまま[return].IPマスカレードをする場合等,複数のネットワークカードを用いる場合はADSL接続に用いるカードの指定
  • demand: no -- そのまま[return]
  • DNS: -- ここではDNS情報で得た数値を入力します
  • PPPoEのパスワード: **** -- 1.PPPoEで指定されたパスワードの入力
  • PPPoEのパスワード再入力: **** -- 1.PPPoEで指定されたパスワードの再入力
  • Firewall: 1 -- とりあえずstandalone の1を指定
  • 設定情報が一覧表示されるので変更無しなら : y 変更なら n を入力 以上で終了です

    PPPoEの設定
    設定方法はdocのHOW-TO-CONNECTに記述してあります.しかし,必要な設定はすでにインストールの項で終ってます.設定変更をする場合や設定箇所の意味を確認する意味で読んでおいて下さい
    # less doc/HOW-TO-CONNECT
    ハードウエアの確認
    # ifconfig eth0
    ADSLのセットアップ
    # adsl-setup

    ではADSLに接続!
    電話回線からスプリッタ,DSL線,モデムを経てコンピュータのネットワークカードまでつなげてありますね.では
    # adsl-start
    ..... Connected!

    おめでとうございます
    接続状態を確認してみましょう
    # ifconfig

    eth0 Link encap:Ethernet HWaddr **:**:**:**:**:** == ここはマックアドレスが表示される
    UP BROADCAST RUNNING MTU:1500 Metric:1
    RX packets:234 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
    TX packets:248 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
    collisions:0 txqueuelen:100
    Interrupt:3 Base address:0x300

    lo Link encap:Local Loopback
    inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0
    UP LOOPBACK RUNNING MTU:3924 Metric:1
    RX packets:20 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
    TX packets:20 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
    collisions:0 txqueuelen:0

    ppp0 Link encap:Point-to-Point Protocol
    inet addr:***.***.***.*** P-t-P:***.***.***.* Mask:255.255.255.255
    UP POINTOPOINT RUNNING NOARP MULTICAST MTU:1492 Metric:1
    RX packets:53 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
    TX packets:56 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
    collisions:0 txqueuelen:10

    ここで「***」等と表示した部分は接続に用いたネットワークカード固有のアドレスや名古屋めたりっくに接続した時に与えられるIPアドレス等の数字です
    さあこれでインターネットの世界へ出発です!

    最後にADSLの接続を切ります
    # adsl-stop
    Killing pppd (***)
    Killing adsl-connect (***)

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