English
CPUを分解して中をのぞいてみよう
コンピュータの心臓部CPUの中はどんなだろうか?
PhotoGraph of Internal Structure in CPU: Pictures of the CPU
Last modified:2001.03.24
お知らせ:486 Pentium互換オーバードライブプロセッサの分解成功 写真公開

Pentium互換オーバードライブプロセッサの
開封前の概観です.

左のCPUの開封後のものです.


コンピュータの箱の中を見たことがありますか?右の図は箱を開けて見たところです.中央左にCPUがあります(見えませんね).

これは実習で用いる電子制御用マイコンです.使われているCPUはZ80です.
CPU(中央処理装置)と言ってもいろいろあります.いまは何と言ってもPentium系が主流です.しかし,現在でも8ビットのCPU Z80が家電製品に使われております.また,工場などのオートメイション化にもZ80などの8ビットCPUは大切な役割をはたしております.
[インテル系CPU簡単な歴史]

4ビットCPU     8ビットCPU            16ビットCPU                32ビットCPU
        |                「 Z80     |                             |                      
i4004 --|-  i8008 - i8080 -- i8085 -|- i8086 - i8086-2 -- i80286 -|- i80386 --------- 486 ---- Pentium  -- Pentium II
        |                           |                  |- i80186  |                    |-- Pentium互換オーバードライブプロセッサ
1971年    1972年 1974年 1975年 1977年 1978年              1982年    1985年


Z80 CPUの中を探検してみましょう

Z80の外観はこんな風

NEC PC8000系のパソコンのCPUとして使用されておりました.



  • ザイログ社開発の8ビットCPU Z80


  • 薬品で,外のパッケージを処理する.
  • 薬品をためるための穴を中央部にあける.
  • 加熱しながら,CPUのパッケージを薬品で溶かす.
  • 作業はドラフトの中で行う
  • たいへん危険です.真似しないで下さい!
  • 参考文献: 勝馬悟道,「実践IC解析技術セミナー」,トランジスタ技術(CQ出版) 1995年8月号から1996年1月号まで連載.
  • 開封されたZ80のパッケージ
    開封されたZ80


  • パッケージの大きさに比べ,中身はたったこれだけです.
    中央部に見えるのがシリコンの板(シリコンウェフ)です.この中に回路が焼き込んであります.
    周りに見えるのがシリコンウェフと外を繋ぐ線です.線を出すためにこれだけのパッケージが必要なのでしょう.
  • Z80 40倍


  • Z80拡大図.中央部分金属顕微鏡40倍.
    正倉院の宝物みたいですね.
    でも良く見て下さい.あるパターンが刻まれているのが分かります.
  • Z80 100倍


  • Z80拡大図.中央部分金属顕微鏡100倍.
    もう少し拡大しました.パターンがよりはっきりして来ました. このパターン一つ一つがそれぞれ機能を持っております.
  • Z80 40倍


  • Z80拡大図.外との接合部分付近の金属顕微鏡40倍.
  • Z80 100倍


  • Z80拡大図.外との接合部分付近の金属顕微鏡100倍.
    接合部分(ボンディング)は大きなパターンになっています.

  • その他にZ80や8085(昔は8080)と周辺装置を結ぶプログラマブル周辺入出力装置(PPI)として8255,ビデオコントローラ等の中身を見てみましょう.
  • 8255の40倍金属顕微鏡写真
  • 8255の100倍金属顕微鏡写真
  • ビデオコントローラの40倍金属顕微鏡写真
  • ビデオコントローラの100倍金属顕微鏡写真
  • ワンチップマイコンの40倍金属顕微鏡写真
  • ワンチップマイコンの接合部分100倍金属顕微鏡写真
  • EP-ROMの拡大写真
    書き込み可能なROMの中を見てみました.
  • EP-ROMの40倍金属顕微鏡写真
  • EP-ROMの40倍金属顕微鏡写真
  • EP-ROMの100倍金属顕微鏡写真
  • EP-ROMの100倍金属顕微鏡写真

  • やっとOpen!!
    486ピン互換Pentiumオーバードライブプロセッサの開封に成功しました.写真を公開します.
    また,CPU(上の開封した)の提供をありがとうございました.引続きCPUのご提供を募ります(下記参照).

    Pentium オーバードライブプロセッサ CPUの中を探検してみましょう

    外観はこんな風

    パソコンのCPUとして使用されております.



  • Intel社開発の32ビットCPU


  • ドリルで,外のパッケージを削り,蓋を開ける.
  • 開封されたPentiumオーバードライブプロセッサのパッケージ
    開封されたCPU


  • Z80と比べるとパッケージの大きさに比べ,中身が大きくなっております.
    中央部に見えるきらきら光るのがシリコンの板(シリコンウェフ)です.この中に回路が焼き込んであります.
  • Pentium Overdrive 少し拡大


  • 拡大図.中央部分.
    2重のボンディングが見えます..
    シリコンウエファ内のパターンも少し見えますね.
  • C PU Expand


  • 拡大図. もうすこし拡大しました.
    パターンがよりはっきりして来ました.


  • お願い
    壊れたCPUを譲って下さい.虫の良い話ですが『無料』で.今回は8ビット系のCPUを分解しました.本当は現在稼働中のCPUに近いCPUを分解して,このページに登場させたいです.しかし,資金的な面で難しいです.つぎに述べる「虫の良い」条件でも良いよと言って下さる人を募集します.
    条件 ご連絡は下記のメールアドレスまで.
    このページに関するご質問,問い合わせは,つぎの宛先へ電子メールでお願いします.
    webmaster@itf.que.jp
    Copyright(C) 1998-2001 by Itou Satoshi